専攻の設置に関する背景等
今日の人類社会を支えている様々な機器、装置、システムの多くは、機械工学、電気電子工学の高度な連携の上に実現されており、今後将来にわたって、基幹工学として持続的に社会を支えていくことが求められています。さらに、今後の少子高齢化社会のさらなる進展を考えると医療分野を支える機器やシステムにおける基幹工学の役割がこれまで以上に必要となるため、基幹工学を基礎の中心とし情報工学や医学・生物学とも深く関連して発達を遂げている医工学の分野の重要性がさらに高まると考えられます。これらの技術分野を支える人材として、機械工学や電気電子工学における高度な専門性に裏付けられた課題発見・問題解決能力を備え、高度専門技術者としての責任を自覚し、自己の専門分野に立脚した俯瞰的な視点から多様な分野の人材と協調・協働できる人材が求められています。
各コースの紹介
本専攻は、機械工学を専門分野とする機械工学コース、電気電子工学を専門分野とする電気電子工学コース、これらの基幹工学を基礎の中心とし情報工学や医学・生物学とも深く関連して発達を遂げている医工学を専門分野とする医工学コースの3コースからなり、それぞれの専門分野の高度な知識を体系的に教育するとともに、これらの知識を実践的な問題解決に活かすための能力に加え、取り組むべき専門的課題を自ら設定し、その解を見出す能力を涵養する高度な専門教育を行います。これらの3コースが連携することにより、互いに深い協調関係をもって発展してきた機械工学、電気電子工学、医工学を俯瞰できる総合的視野、異なる専門分野の人材とも連携して問題解決にあたるためのコミュニケーション能力やチームワーク能力を養います。
養成する人材像
博士前期課程では、機械工学、電気電子工学および医工学における高度な専門性に裏付けられた課題発見・問題解決能力を備え、高度専門技術者としての責任を自覚し、自己の専門分野に立脚した俯瞰的な視点から多様な分野の人材と協調・協働できる人材を養成します。
また、博士後期課程では、機械工学、電気電子工学および医工学における高度かつ深い専門性に裏付けられた俯瞰的視点からの課題発見能力と問題解決能力を備え、創造的な高度専門技術者としての責任を自覚し、自己の専門分野に立脚したリーダーシップにより多様な分野の人材と協調・協働し、技術の発展を先導できる国際性を兼ね備えた人材を養成します。