専攻の設置に関する背景等
資源、自然災害、地球環境等の問題が社会的に注目される中、人類の生活基盤である地球に対する知識や技能を身に付けた人材は、我が国及び世界の持続的発展のためには欠かすことができません。また、気候変動にともなう地球の環境変化が人類の将来を大きく左右することが広く認識されるようになり、環境変動を計測及び予測する技術の高度化が国際社会において強く求められています。これを支える重要な技術である地球規模並びに地域の観測は、様々な面において社会に貢献できる技術です。その将来を担う人材として、科学的な基礎学力、地球科学、都市科学、観測システム、観測データ解析技術等の専門知識を統合させて、地球科学的諸現象、都市環境に関わる諸問題、リモートセンシングによる地球観測技術を理解する能力を持ち、さらに、社会の要請に対して自主的・計画的に行動し、確かな倫理と創造性を持ち、様々な時空間的問題を解決できる専門的知識と技能を持った人材が求められています。
各コースの紹介
本専攻は、地球科学を専門分野とする地球科学コース、都市環境システムを専門分野とする都市環境システムコース、リモートセンシングを専門分野とするリモートセンシングコースからなり、理学系の基礎科学的知識の理解、論理的思考力と工学系の基礎科学的知識の応用力・実践力それぞれに比重を置いて地球環境科学に関する専門教育を行います。このことによって、基礎科学と応用科学とを俯瞰し統合することができ、国際的に活躍できる高度専門技術者や先導的研究者の育成を目指します。
養成する人材像
博士前期課程では、上記背景に述べた能力、専門的知識、技能を持ち、さらに、社会の要請に対して自主的・計画的に行動し、確かな倫理と創造性を持った人材を養成します。
また、博士後期課程では、そうした能力、専門的知識、技能と確かな倫理と創造性を有し、その上で、主体的に研究計画を立案し、国際的視点から専門分野の発展を担うことのできる人材、国内外の共同研究プロジェクトにおいて、共同研究を主体的・自律的に先導し、共同作業やコミュニケーションを積極的に図ることのできる人材を養成します。