先進科学プログラム
Frontier Science Program

参加学生の声

大学院先進科学プログラムに参加して

渡邊 拓実さん
博士後期課程
先進理化学専攻 化学コース
渡邊 拓実さん

私は修士を修了した後一度企業就職しており、その分同年代から研究者としてキャリアが遅れたため、その遅れを取り戻すために本プログラムに参加しました。

短期で修了できるというメリットの他に、大学院先進科学プログラムならではのカリキュラムに魅力を感じています。
例えば、論文英語講座です。博士課程になると国際誌へ論文を投稿する際、自分である程度論文を書かなければなりません。そんな時に斎藤恭一先生の論文英語の講義を受けることで、使うべき動詞の選別や文法を学べました。

アカデミック関係の魅力以外に伝えたいのが、人間関係です。私は大学院先進科学プログラム内で博士の苦悩を共有できる友人を作ることができました。特定の分野で固まることが多いため博士の学生は交友関係が広がりにくいですが、新たなコミュニティで情報交換を行うことができます。奨学金・研究費申請や、就活の相談をすることもあります。

将来的には現在の研究テーマに関連する分野での研究者を目指しています。アカデミアか企業かは問いませんが、可能な限り基礎研究に携わることで、社会に根本から役に立つ素材を開発できればと考えています。

坂梨 昂平さん
博士後期課程
先進理化学専攻 物質科学コース
坂梨 昂平さん

大学院先進科学プログラムでは単にRA採用や海外渡航支援などの経済的な支援にとどまらず、様々な実務家教員の講演を聞くことができる「先進科学セミナー」、企業や研究機関に在籍する修了生との「キャリア・アドバイザー個別面談」等、研究ばかりで視野が狭まりやすい修士や博士課程において多角的な物事の見方を養うことが可能な機会が多く設けられていると感じます。

私は現在、原子一個分程度の厚さしかないグラフェンといった二次元物質と呼ばれる物質を用いて、機能性ナノデバイスや量子力学的な効果をあらわに用いた新デバイスの開発に挑んでおります。この分野では物理学の知識のみならず、化学や電気回路、機械工作等多くの知識、経験を駆使して課題解決に向かわなければいけません。

新型コロナウイルスの流行下において人的交流がおろそかになりがちな時代になりつつありますが、大学院先進科学プログラムでは多様な分野から教員、学生が集っている為、自らの専門を深めつつ、プログラム学生や教員の方々と意見を交わして知見を広げていきたいと思っております。
将来は、今後急速に拡大していくと考えられる、量子コンピュータ等の量子技術に携わるエンジニアや研究者になりたいと考えています。

氏家 和也さん
博士後期課程
先進理化学専攻 共生応用化学コース
氏家 和也さん

現在までに大学院先進科学プログラムを通して様々な経験をさせていただいていますが、特に自身の成長を実感できたのは「先進科学セミナー」と「海外渡航支援プログラム」です。先進科学セミナーでは、イノベーションの創出をテーマに学内外の講師による講義とグループ型討議を行います。この講義を通して、自身の研究はどのような立ち位置にあるか、また未来ではどのような研究が必要になるのかなどを俯瞰的にみる力を養うことができました。海外渡航支援プログラムでは5週間のフランス留学を支援していただきました。留学を通して新たな知識を得ただけでなく、分野や文化の異なる人達と研究活動を行うという貴重な経験をすることができました。

私は現在、水素発生用の光触媒として有望視されているチタン酸ストロンチウム粒子について、非晶質の水和チタニア粒子を原料とし、水酸化ストロンチウム水溶液の中で加熱するのみでチタン酸ストロンチウム粒子へと変換する手法の検討を行っています。
将来は博士後期課程や本プログラムで得られた経験と知識を生かし、民間企業において無機材料の合成プロセスの開発を進めることで、社会へ貢献していきたいと考えています。

修了生からのメッセージ

山中 信敬さん

先進理化学専攻 共生応用化学コース 2019年9月修了 山中 信敬さん

修了式の様子とメッセージはこちら

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