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イメージング科学コース

イメージング科学コース

コースの設置に関する背景、コースの概要、社会的ニーズ等

 私たちの暮らしの中では、視覚を通じて獲得されるあらゆる情報に関して、画像や映像の計測・処理・解析・再現・評価など、様々なイメージング科学に基づいた技術が活用されています。それらのイメージング技術は、デジタル画像デバイスの発展にともなって日々多様に進化し続けており、私たちの生活に新たな価値を創造しています。長い間、イメージング技術は処理の効率化など、信号処理の応用分野として発展してきましたが、近年では、人間が受け取る多種多様な視覚情報に対して、適切な専門分野と融合して、学際的に理解することが課題となっています。さらに、画像の質感表現や、画像から得られる情動や価値判断なども重要な研究対象となっており、産業応用への発展が必要不可欠です。そのため、イメージング科学に関わる様々な分野を俯瞰的に把握し、活用できる人材が必要とされています。

コースの教育プログラムの特徴

 本コースは、情報科学、画像科学、視覚科学を基礎として広範にイメージング分野を網羅し、産業界で役立つ実学を体得します。授業では、「イメージングシステム特論」「知的画像処理工学」「コンピュータグラフィックス特論」「色再現工学」「視覚工学」「画像解析」「マルチメディア情報処理」などの画像教育に特化した専門的なコース内開講科目を履修できます。さらに、建築学コース、デザインコースとの連携によって、「デザイン心理学」「建築環境計画理論」などの画像を取り巻く環境に関連する専攻内科目を履修できるため、イメージング技術に不可欠な空間・デザインに関わる幅広い学識を有する高度知的人材の育成を実現します。これらのイメージング科学に関連する総合的な教育環境を提供できることは、本学の特色であり強みです。さらには、学府の全ての専攻において開講されるイメージング関連科目を選択科目として履修モデルに組み込むことによって、各分野の高度専門知識を獲得します。また、PBL科目を導入し、協調しながら実践的な問題解決能力を養い、国際研究実習・ベンチャー教育などのグローバル教育・イノベーション教育により、世界に通用する人材育成を実施します。

養成する人材像、進路等

 博士前期課程では、イメージング科学に関する幅広い学識と実践的な技術を修得し、国内のみならず国際的にも活躍できる高度専門技術者を養成します。主な就職先は、画像・映像・照明機器関連企業、コンピュータ及びソフトウェア関連企業、放送・出版・印刷等の技術者、公務員及び博士後期課程進学です。

 博士後期課程では、上記に加えて、関連する異分野の幅広い知識も併せ持ち、新たな課題を解決するための研究遂行力や計画実践力を有して、研究者としてイメージング科学分野を先導して成果を国際的に発信し、国内のみならず国際的にも活躍できる人材を養成します。主な就職先は、大学・研究所等の教員・研究者、イメージングシステムの研究や開発を行う関連企業などの研究者・高度技術者です。

イメージング科学コース カリキュラムツリー

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